印刷データに入れる画像データサイズについて気を付けること

お客様から頂いた画像データをもとに、印刷データを作成することがあります。

印刷データの作成を依頼するときなんかが、こういうパターンになりますね。

または・・・

「印刷データ(Word文書など)は自分で作るんだけど、それに入れるかっこいい画像データを作ってよ!」

なんていう依頼があることもあります。

画像データの作成依頼ですね。

PhotoshopやIllustratorを使っていますので、大体のことはできるのですが・・・

(フリーソフトのGimp講座をすることがあるにも関わらず仕事では使ってなかったり(汗 )

たまに、持ち込まれた画像データでお断りするしかないときがあるのです。

 

ところでみなさん、印刷データを作るときに画像データのサイズ(縦横のピクセル数)について注意していますか?

通常の場合は、デジタルカメラで撮った写真データをそのまま持ち込まれるので問題はありません。

ところが、なんらかの影響で画像のサイズがものすごく下がった状態のデータを持ち込まれることがあります。

例えば・・・

  • LINEで友人から受け取った写真データを使いたい時
  • 無料素材を拾ってきたけどサイズが小さいものしか無料じゃなかった時
  • 画像データを編集していてサイズを下げて保存してしまったとき

などなど・・・いろんなパターンが考えられます。

このサイズが落ちた状態の画像データを持ち込まれたときに、残念ながらお断りする案件になってしまうんです。

そこで画像データを持ち込んでもらうときに、気を付けるべき画像サイズについて説明します。

目次

印刷用データで使う画像データのサイズについて

画像データのサイズと言うと、デジカメとかスマホのカメラ機能の説明で「1200万画素」というのを見て、それのことかと思われる方もいるかもしれませんね。

もちろんこれも無関係ではありませんが・・・

今、問題にしているのは、デジカメで撮った写真のサイズが縦横どれくらいのサイズか?ということです。

パソコンの画面の解像度と言えば、1920×1080とか表現しますよね?

これと同じ数字です!

お持ちのデジカメの設定を見ると、撮影サイズを指定するところで写真の縦横サイズが表示されていると思います。

この縦と横の画像サイズ(ピクセル数)がとても大事!

印刷物の中でその画像がどのくらいのサイズなのか?に応じて、画像データで最低限必要なピクセル数の目安というものがあるんです。

この最低限必要なピクセル数に達していない画像データで印刷データを作った場合・・・

それはもうなんとも、かっこ悪い上に汚い印刷結果になってしまいます(汗

画像の解像度について

印刷に適した画像サイズを考えるときに、どうしても避けて通れないのが「解像度」というものです。

なぜそのサイズが必要なの?という理由なんてどうでもいいよ!という方は、次の節まで読み飛ばしてください(笑)

解像度と言えば、「dpi」というものを目にしたことがあるんじゃないでしょうか?

ドット・パー・インチ=dpiです。

要するに、1インチを表現するのに点(ドット)がいくついるの?ってこと。

詳しい説明はウィキなどに任せるとして、このドットはピクセルと同じとして考えます。

ちなみに、ご存知かもしれませんが1インチ=2.54cmとしてcmに換算ですよ?

 

それを踏まえて、実際に印刷データを作る際は、300dpiとして画像サイズを計算します。

つまり1インチ(2.54cm)あたり300ピクセルなので、必要な計算は以下の通り。

例えば印刷した時、紙の上で10cmのデータを作るとなると・・・
10cm=10/2.54=3.937インチ
10cmに必要なピクセル数=300×3.937=1,181.1
となります。

 

計算式としては、

必要なピクセル数=300dpi × 紙の上のサイズ(cm) ÷ 2.54(cm/inch)

となります。

詳しいことを言いだすと、実際は300dpi以上いるよ!と言われそうですが・・・

一般的はプリンタで印刷する際は、300dpiで考えたピクセル数以上のサイズで画像を準備すれば、ほぼ問題はありません。

上の計算式でポチポチと計算すれば、すぐに必要なピクセル数が求められますので、ぜひ参考にしてみてください。

印刷サイズに対して必要なピクセル数の計算フォーム

自分で計算するのが面倒だ!という方のために、簡単なサイズ計算フォームを置いておきます。

印刷した紙の上で何cmになって欲しいかを入力して計算ボタンを押してください。

計算結果より大きいサイズの画像であれば、しっかり印刷データに使えるものとなります。

今回のまとめ

印刷データに使うための画像データは画像のサイズに注意が必要です。

印刷された結果の紙の上で何cmの画像なのかを考えて、印刷用解像度である300dpiを基に計算します。

10cmであれば、300×10÷2.54=1181.1なので、1181ピクセルより大きいサイズで画像データを作成すると良いことになります。

上の計算フォームで必要なピクセル数を計算して、それ以上の画像サイズであることを確認してからデータを持ち込んで頂ければ嬉しいです!